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裁判員になるって そういうことだったのか!
-司法村にやって来た“よそ者”の役割-
龍門歩 著
定価:1,680円(本体1,600円+税)
判型:四六判、2色
頁数:192頁
ISBN 978-4-88696-022-1
「裁判員制度」による裁判が行われています。しかし、この制度について私たちはどれほど理解し、その意味を知っているでしょうか。有罪か無罪か、死刑を含む刑の決定に自信がない、という人が多いのですが、何のために一方的に呼び出され裁判に参加させられるのかは、あまり深く話されていません。
この本は3人の若者が賛否両論を持って自由に話し合い、裁判員制度を理解しようとしたドキュメンタリーです。全篇が会話で進められていくので、読者もあたかも会話に参加しているようで、ひじょうにわかりやすい。
若者らしい素朴な疑問が多く出され、それをインターネットや新聞記事で検証しながら話を進めていく。それでも残る疑問は[それが知りたい]というコラムで問いかけ、制度改善を考えるきっかけにしています。
話は進み、たとえ為政者側からの誘いであっても、市民が司法に参加することで「参司法権」の獲得につながり、制度を改善してデモクラシー確立の流れにしなければとの考えが出されます。
龍門歩(りゅうもん・あゆむ)
早稲田大学第一文学部西洋哲学科中退。
『外―空集合』『朝日に照らされて』『異形の恋』『iの部屋』『ヴィヴァルディ作曲〈レクイエム〉』『築城』など作品多数。
著書『ディジタルホルモン』
ホームページ〈不確定性文学研究室〉
目次
第1章 裁判員に選ばれるまで
1-CHAPTER1 候補者の選定と「通知書・調査票」送付
1.裁判員になれる人、なれない人
2.何を期待されているのか
3.裁判員制度はどのようにして決まったのか
4.司法界の閉塞感のなかで
5.源流は明治時代の「陪審制度」論議
1-CHAPTER2 返信義務を伴う「呼出状・質問票」送付
6.なぜ“重大事件”を扱うのか
7.「くじ」と「身上調査」という“フィルター”
8.罰金や過料はなぜ必要なのか
1-CHAPTER3 いよいよ裁判員に指名される!
9.「呼出状」という“出頭命令”
10.出頭後の“ふるい落とし”
第2章 裁判員はどこまで有効に働けるのか
2-CHAPTER1 本当の意味での“参加”はできるのか
11.宣誓までの長い道のり
12.「審理」の受け止めと“参加感覚”
2-CHAPTER2 「評議」の進め方と「評決」の出し方
13.「公判前整理手続」で骨と皮だけにしてはならない
第3章 もう一度裁判員とは何かを考えよう
3-CHAPTER1 裁判員は何に悩み、何を諦めるのか
14.“司法村”に来た“よそ者“の意義
15.迷ったら“無罪”と判断しよう
16.「良心」に上下はない
17.「関係機関」って、どこのことだ?
18.人の口に戸は立てられぬ
19.「死刑」と「冤罪」の前に佇む
3-CHAPTER2 裁判員は裁判所に何をしに行くのか?
20.我々にとっての積極的な意義
21.「参政権」に続く「参司法権」を深化させ、主権在民の確立を!
あとがき
関連情報
≪お知らせ≫
山梨学院大学教授・元東京高等裁判所裁判長の高橋省吾氏からは「市民感覚で裁判員制度の問題点と本質に迫る好著。とても平易で分かりやすい」との評をいただいています。
また、本書では言及することができなかった著者の考えや提案はお楽しみルームに掲載しました。 |